意地の社会~武士に見る

映画「切腹」(1962)は仲代達矢の演技とともに素晴らしい

一命1704
映画の原作「異聞浪人記」を収録した作品集 「一命」滝口康彦

武士の世界での面子、意地、それによる悲哀が骨太に描かれています
いらぬ意地の張り合い、体面を気にするがゆえにが最悪の事態を招きます
生きにくい武士の世界はある意味人間の本性かもしれません

緊張が高まる今の世界情勢、折れることの勇気を切望します (;´ρ`)


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雨と時間がつくる錆アート

街角で見かけた蔵です

縞々トタンの蔵1704
蔵にはトタンが張ってあります

鉄のトタンに錆が出てきて縞模様ができています

雨と時間が作り上げたアート作品です (^ω^)


現代社会に見られない武士の生き方

時代劇小説には現代を生きる我々への教訓がしばしば含まれています

蜩ノ記1704
真の武士の生きざまを描く 「蜩ノ記」葉室麟

郡奉行に勤め農民に寄り添い慕われてきた男が不実の事件の罪に問われます
10年後に切腹を命じられその日まで幽閉され家譜編纂の仕事を命じられます
恥じることなく生きるも不条理な裁きにストイックな生き方に潔さを感じます
それゆえ少々悲しすぎる・・・

今日の政治家の失言、失態を見ていると武士の魂は消えているようです :(´ω`)


昭和の名住宅にもう一人平成の施主

近代数寄屋の建築家・吉田五十八設計の住宅が新たな住み手によって再生します

惜櫟荘だより1704
岩波茂雄が熱海に建てた別邸の完全修復の記録 「惜櫟荘だより」佐伯泰英

岩波の後、惜櫟荘(せきれきそう)を受け継いだのは時代劇小説家の佐伯泰英さんです
施主・岩波のこだわりと建築家・吉田の才能が出会うことでこの建物は生まれます
空間を生かすために材料、寸法、ディテールが吟味され考えられています
昭和16(1941)年に完成し文筆家をはじめ各分野、各国から人が訪れています

歴史ある建物が70年ぶりに新たな施主の手でよみがえります ( ^ω^ )


物語で読むと分かりやすい孔子の教え

「子のたまわく・・・」学生時代、苦手だった漢文も物語になると分かりやすい

論語物語1704
二千数百年前の孔子の言葉が現代語でよみがえる「論語物語」下村湖人

「論語」512章中130章が独自に構成されその精神を損なうことのない文学作品です
章句の時、場所、状況に関係なく引用されいくつかの物語にまとめられています
門人との関係や背景が知れて聖人はもとより人間・孔子の姿が生きています
俗っぽい不完全である門人の中に同じく未熟な自身の姿を見つけることができます

孔子の深い教えが伝わってきます (#^.^#)


エッセイ~人の話に耳を傾ける

一人が語るのではなくいろんな人の話を聞けるのがエッセイ集の面白いところです

人間はすごいな1704
「'11年版ベスト・エッセイ集 人間はすごいな」 日本エッセイスト・クラブ編

4~5ページの短い文章でどこからでも読めるプロ、アマ混合のエッセイ集です
執筆者は作家、学者、主婦、会社員、自営業者・・・年齢、職業などさまざまです
語る人が少なくなった戦時体験は心にぐっとこみ上げるものがあります
幼いころの裕福ではないけれど思いやりある家族の思い出などほろ苦い

日ごろ出会わない年齢も違う異分野の人の話は傾聴に値します (^Д^)/


昭和初期の東京のモダンを味わう

昭和初期から戦争までの東京を舞台に描いた小説で建築本ではありません

小さいおうち1703
東京郊外に建った赤い三角屋根の家での女中さんの話 「小さいおうち」中島京子

丸窓のある応接間兼書斎、天井の黒い梁、サンルーム、玄関のステンドグラス・・・
モダンな家の描写は、ヴォーリズ設計の品のいい住宅を思い起こさせます
当時の東京の風景、レストラン、甘味屋などの風俗が時代の雰囲気を伝えます
事変から太平洋戦争へ緊迫した戦時にあっても人を思いやる気持ちは変わりません

読後は少し切なさが残ります (。-_-。)


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motoyuki majima

Author:motoyuki majima
真島元之/真島元之建築設計事務所
京都市生まれ
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